|
2010年 12月 22日
「百日一善」が本になりました。
イラストも全編に整えて、おしゃれでユニークな装丁です。 詳しくは、当ブログのカテゴリーの中の「著作物」をご覧ください。 #
by sanbukan
| 2010-12-22 22:26
| -エッセイ- 百日一善
2010年 12月 22日
杉本 久のエッセイ集 第二作完成!「百日一善」
2010.12.1 初版発行 全編にイラストを入れた大人の絵本には、笑いあり、感動あり、教育あり、思わず「そのとおり!」と、きっと、あなたも手を打ってしまうことでしょう。 読後のスッキリ感は、他人にも勧めたくなる内容で、まずはあなたに一冊、そしてお友達に一冊。さらに、ビジネスのお客様にも名刺代わりに一冊と、心のこもったプレゼントとして活用できます。 「推薦の言葉」 杉本さんの合気道歴は三十年以上になります。稽古開始当初から指導法の仕方も研究され、開始数年後にはご自身で道場もお創りになられました。広い観点が杉本さんのエッセイの根幹にあるように思います。 お気軽に杉本ワールドをお楽しみいただきたいと思います。 NPO法人合気道錬身会(http://www.renshinkai.com/) 最高師範 千田 務 杉本さんの第二作を、多くの会員が首を長くして待っていました。読んでいくそばから情景が浮かんでくる文章には益々磨きがかかっています。人生訓を含みながらも思わずクスッと笑ってしまう、ウエットに富んだ、洒脱で軽快な文章をお楽しみください。 ユーオス・グループ(http://www.uos.gr.jp/) 理事長 平山武司 北海道から出てきたのと群馬県生まれにはいくつかの共通点があった。以来30数年のお付き合い。海外にも行ったが、彼特意の合気道で身を守ってもらおうとしたが、危険から避けるのが極意とか。苦労人だが、人に感じさせず、異業種の人脈が多く、信頼できる人。 株式会社 シイエスシイ(http://www.cs-s.co.jp) 代表取締役社長 宗万 裕 夏休みなどの長期休みに、小中学生を預かり、宿泊形式の自然体験スクールを開催しています。 すぎさんには、その引率者をお願いしています。すぎさんの幅広い人生経験は、子どもたちの視野を広めてくれるように思います。厳しいながらも、子どもたちを見つめる目は優しいことを、子どもたちはよく知っています。それが作品にもよく表れています。 株式会社マザーネット(http://www.carifami.com) 代表取締役 上田理恵子 ◎定価 一冊1000円。 10冊~29冊の一括購入は10%割引。30冊以上の一括購入は20%割引。 ご希望により、プレゼント先の宛名を、本の扉に手書きします。 (例)「○○ □□ 様 杉本 久」 ◎お申込は「お名前、部数、〒、お届け先住所」を明記の上、下記注文先にメール又は携帯電話にてご連絡下さい。 代金の振込方法は、その時点でメール返信いたします。入金確認後、発送致します。 (送料は当方負担) 一冊注文、大歓迎!! ◎注文先 〒370-1132 群馬県佐波郡玉村町下新田624 杉本 久 携帯フォン 080-3485-5451 eメール sugiq3939@gmail.com 又は、sugiq-sambukan@t.vodafone.ne.jp #
by sanbukan
| 2010-12-22 22:18
| 著作物
2010年 10月 08日
精神面からみると、忍耐力や集中力が高まる効果は、一般的なスポーツでも養われると思う。
しかしながら健康面から身体に及ぼす好影響は、合気道が抜群であると思う。 武道は素足でやることに深い意義がある。なぜなら足裏は第二の心臓と呼ばれる重要な部分であり、そこをスポーツ一般に見られる靴などで覆ってしまっては、効果が薄れるからだ。 心臓からの血液は動脈の中を流れて地球の引力作用で足に降りて行き、そこからは静脈に乗り、心臓の吸引力と呼吸ポンプの働きで再び心臓に戻ってくる還流を繰返している。 その折り返し点が足の裏であり、そこに血液が滞るとむくみが生じて、要するに血の巡りが悪くなる。 合気道の稽古の時に素足で畳の上を走り回ったり、投げたり投げられたりしていると、間違いなく血行は良くなる。 小さな子供は体が未発達で心肺機能がまだ弱いから、自分で意識しなくとも、砂場であれ道路であれ、自然にゴロゴロ転がったりして自らの血行を促している。 大人は恥ずかしいからそんなことは出来ないが、合気道の稽古ならそれは可能だ。 技をかけられて受身を取ることは身体への刺激であり、その外圧によって血行は良くなる。 だから稽古相手には感謝しなくてはならない。お互いが整体師みたいなものなのだ。 血液は摂りこんだ栄養物を体内に届けたり、細胞組織から二酸化炭素や老廃物を運んだりする役目だから、合気道を続けていることは健康増進に役立つ。 そして素足の方がより刺激が増して効果があがる。 昔の子供達にはゲ―ムソフトなどなかったし、素足で木に登ったり、下駄を履いて鼻緒を足の指で挟んでいたから、偏平足や肥満児などは少なかったではないか。 野球やテニスやゴルフなどのスポーツはその面白さを別にすると、体にとっては歪みが生じやすいと思う。右利きの人は右ばかり多用し、バランスが崩れ変形しやすいのだ。 右投げピッチャーは右手が長く発達し、ゴルフのショットも片側にばかり腰を捻る。 合気道は中心力を重要視し、構えも技も左右を平等に使うからバランスが良くなる。 入門すると誰でも最初に習う基本的な「構え」の姿勢は、正しく構えると腰の仙骨も正しく納まり、望ましい体型に自然矯正されてゆく。 合気道の稽古の継続は、体の内部から美しくなってゆく素晴らしい武道なのである。 #
by sanbukan
| 2010-10-08 11:20
| -エッセイ- 武道小話
2010年 10月 08日
東京都内での駅名を挙げたら、新宿、渋谷、池袋などと代表的な駅はいくつもある。 しかしながら、いつまでも哀愁を漂わしているのは、やはり「上野駅」であろう。 特に昔は関東周辺から東北、北海道を含め、大都会東京への玄関口はなんといっても上野駅で、それぞれの地方から運ばれてきた匂いは、この駅で一気に掃きだされる。 そしてそれらは混沌としたドームの中で錯綜し、大都会の空間や、コンクリートの地下へと吸収されてゆく。 私もかつて群馬県から東京へ出てきたひとりであるから、列車が上野駅にすべり込み 「うえの~、うえの~、しゅうてん、うえの駅~」などとアナウンスが構内に響くと、それだけで心の奥にしまい込んでおいた思い出が「じわっ」と湧き上がってくる。 そんな感傷をもっと増幅させるためには、駅のアナウンスも演歌歌手にお願いして、感情を込めて放送したら、遠く故郷を離れてきた人たちは、きっと泣き出すに違いない。 現在の若い人たちは、上野駅にそんな淡い感傷を抱く人は少ないだろうが、時々、上野駅に降り立つ田舎のじいちゃんやばぁちゃんたちは、どんな気持ちなのだろう。 ど田舎から何時間も電車に揺られ、上野駅に着いた人は、すぐわかる。 ネクタイは普段ほとんど締めたことがないから、結び目あたりがよじれている。 そのためワイシャツの襟の片方がピンと跳ねあがっていて、片手には大きなカバンを提げている。歩き方は田んぼのあぜ道を踏みしめているようで、トイレの入り口に差し掛かると、もうズボンのファスナーを下ろし、すでに自分の一物を取り出したりする。 上野駅の地下鉄銀座線で電車を待っていた時、反対側のプラットホームに、絵に画いたような田舎の中年のおっちゃんが現れた。 右手には大きな黒いカバンを提げていたが、なにを思ったか突然、足元にそれを置くと、ホームにどっかと座り込んだ。まるで野良仕事での一休みといった感じである。 胡坐をかいて、辺りを睥睨し、次の電車を待つ彼の悠々たる安定感は、その辺のジベタリアンたちは遠く及ばない。 #
by sanbukan
| 2010-10-08 11:12
| -エッセイ- 百日一善
2010年 08月 12日
東京の深川あたりの下町にも、昔ながらの定食やが今でも数多くある。 さすがに頭上に蝿が飛んでいるような、非衛生的な店は見かけられないが、気の良い注文取りのおばちゃんはまだかなり存在している。 そこでの客層はさまざまで、サラリーマンは勿論、地元のじいさん、出稼ぎ労務者や若い力士たちも来る。 酔っ払った小柄のじいさんが、なにが気に食わないのか、隣席の若い力士たちにイチャモンをつけている。 じいさんは日本酒を呑みながら文句を垂れてはいるのだが、力士たちは相手にならず、ただ、はいはいと返事をしながら、大きな体を折り曲げてがつがつと大盛りライスの中に顔を突っ込んでいる。 おばちゃんが割って入り、酔っ払いじいさんの呼吸を計りながら「体に悪いから今夜は、酒はもう、おしまい」などと、本物の行司のように捌く。 そんな環境の下町に、店構えのきれいな中華料理店ができた。 夏の暑い日、飛び込んだら、開店早々なのか結構な賑わいだ。 空いている席に座ったら、今風のチャラチャラした感じの若い女の子が注文取りに来たので「ビール・・・それと餃子と塩ラーメン」とオーダーした。 すると合い席に座ったサラリーマンが、僕の注文を聞いていて「私にも、それと同じものをください」と言った。 やはりこのオーダーパターンは、夏の一日を終えたサラリーマンの定番のひとつだろう。 ところが驚いたことに、最初にテーブルに届けられたものは「塩ラーメン」だった。 知らないもの同士であったが、思わず顔を見合わせてしまった。 不安にかられた僕らのテーブルの上に、次に置かれたのは餃子で、二人は又もや顔を見合わせ、同じようなため息をついた。合い席のこいつとはどうやら気が合うらしい。 ラーメンがのびてしまうので仕方なく、二人してすすり始めた。 麺を半分、餃子を二個食ったところで「お待ちどうさまぁ」と変に明るい声で、冷たいビールが運ばれてきた。 バカヤロー、なんでビールが先にこないのだ! あの「・・・」がわからないのか! #
by sanbukan
| 2010-08-12 15:59
| -エッセイ- 百日一善
|
ファン申請 |
||